* * *

キーンコーン、カーンコーン♪




よしッ!1時間目終わりッ!!




「亜姫!行っといで♪」


「うんッ!!」




パタパタと廊下を走る音が響く。



この休み時間に教室を出歩く人は、あんま居ないから。




あたしが、校門の近くまで行くと、丁度智広が登校したトキだった。



「あッ!智広!!」




声を掛けると、下を向いていた智広は、少し驚いた様に顔を上げた。




「アレッ!?亜姫。迎えに来てくれたのー??」



「うんッ!誰も居ないと、寂しいかなー?と思って☆」



にっこり言うと、智広は笑いながら、


「お蔭で寂しくなくなったよ♪」

ッて。




ホントは、あたしの方が寂しかったのかもしれないケドね。






なんて、言ってる間に時間がッ!!



「ヤバッ!智広、急げ!!」



今度はあたしが、手を掴むとその手をジッと見て、


「ありがと・・・」

だって。




何か、ちょっと元気無いかも??


疲れてるのかな?



それとも、学校イヤとかかな??



ちょっとの事で、心配しまくるあたしは、かなりの心配性かもッ!?




智広に対してだけだケド。




だって、心配なんだもん。



仕事、頑張って欲しいケド、無理して欲しくないし。




「ホラッ、早く早く」




バタバタバタ・・・