「ん?」 何となく視線を感じ横を向くと緑色の瞳をしたフランス人形が、小さい椅子の上に鎮座していた。 ジッとその人形を見ると、まるでその人形が私を見張っているような強い視線を感じて一歩後ずさる。 背筋がゾッと震えた。 やけに私の心臓がドクンドクンと大きな音をたてて煩い。 それなのに…、 何故か私の手が勝手に目の前の人形へと伸びていくのだ。 しかし人形に触れる直前身体が自由になった私は、すぐにその手を引っ込めた。 嫌な予感がしたのだ。