新幹線に乗ってすぐに、峠くんにメールした。
峠くんは東京駅にお迎えに来てくれた。
「わざわざココまで来なくても……」
さすがに気恥ずかしくて、照れ笑いを浮かべてそう言った。
けど峠くんは、ニコリとも笑わず言った。
「……また帰って来ないかもって思うと、2日間、長かった。」
……涙がこみあげてきた。
「ごめん。」
あの時、言えなかった謝罪の言葉。
「すぐ帰るって言ったのに、ごめんなさい。」
駅のホームなのに、ヒトがいっぱいいるのに、峠くんにしがみついて泣いた。
「……おかえり。……逢いたかった。」
そう言って、峠くんは私をぎゅーっと抱きしめた。
もう、いいよね?
私、峠くんと、ちゃんとお付き合いしたい。
峠くんだけを見つめて、生きていきたい。
不器用でも、無愛想でも、言葉が足りなくても、私だけを見つめて向き合ってくれる峠くんと、共に。
「……荷物、全部、運び込んでおいたよ。」
留守中、峠くんは私の荷物を上総ん家から私の部屋に移動させてくれた。
もう、あの家に行くこともないだろう。
「ありがとう。……あのお家、好きだったな。古くても木と土壁が温かくて、縁側があって。こんなコンクリートの部屋、息が詰まりそう。」
「……探す?」
峠くんはボソッとそう聞いた。
「何を?家、買うの?」
冗談のつもりでそう言ったけど、峠くんはいつも真面目だった。
「……買うのは今は無理だけど、2人の部屋代足したら一軒家を借りられると思う。」
「それって、同棲?えー、うれしいかも。でも、親にバレるとまずいかな。」
そう言いながらも、本当に私のテンションが上がった。
峠くんと住む!
三食、峠くんのご飯が食べられる!
峠くんがちゃんと研究続けるように監視できる!
いかにもニマニマしてる私に、峠くんの瞳がすごーく優しい色を帯びた。
「……違うよ。まなさん。」
「何が?」
あれ?
一緒に住むって意味じゃないの?
キョトンとしてると、峠くんが私の髪をそっと撫でた。
壊れ物でも扱うような優しい優しい指先に、ぶるっと震えが走った。
クスッと峠くんが小さく笑った。
「……同棲じゃなくて、入籍しませんか?名実ともに、まなさんが欲しいんです。」
目が、点になった。
私達、まだ、つきあってないよね?
1年半前に一晩Hしただけで……心は繋がってると思ってるけど、再会してからもキスだけだ!
それが、いきなり、恋人期間すっ飛ばして夫婦?
さすがにびっくりした。
ポカーンとしてる私に、峠くんはちょっと不安になったらしい。
困った顔になってしまった。
「……性急過ぎますか。」
「うん。まあ、とりあえず、らぶらぶな恋人期間が欲しいな~、なんて思わない?」
「……らぶらぶな新婚じゃ、ダメですか?」
峠くんにしては珍しく食い下がってきた!
「ダメじゃないけど。でも、いいの?私、家事、なーんもしないよ?」
「……知ってます。まなさん、俺の料理、好きでしょ?俺は、まなさんが美味しそうに食べてくれるのを見るの、幸せです。それでいいじゃないですか。」
確かに、そうだけどさ。
そんな、コックさんを雇うんじゃないんだから。
峠くんは東京駅にお迎えに来てくれた。
「わざわざココまで来なくても……」
さすがに気恥ずかしくて、照れ笑いを浮かべてそう言った。
けど峠くんは、ニコリとも笑わず言った。
「……また帰って来ないかもって思うと、2日間、長かった。」
……涙がこみあげてきた。
「ごめん。」
あの時、言えなかった謝罪の言葉。
「すぐ帰るって言ったのに、ごめんなさい。」
駅のホームなのに、ヒトがいっぱいいるのに、峠くんにしがみついて泣いた。
「……おかえり。……逢いたかった。」
そう言って、峠くんは私をぎゅーっと抱きしめた。
もう、いいよね?
私、峠くんと、ちゃんとお付き合いしたい。
峠くんだけを見つめて、生きていきたい。
不器用でも、無愛想でも、言葉が足りなくても、私だけを見つめて向き合ってくれる峠くんと、共に。
「……荷物、全部、運び込んでおいたよ。」
留守中、峠くんは私の荷物を上総ん家から私の部屋に移動させてくれた。
もう、あの家に行くこともないだろう。
「ありがとう。……あのお家、好きだったな。古くても木と土壁が温かくて、縁側があって。こんなコンクリートの部屋、息が詰まりそう。」
「……探す?」
峠くんはボソッとそう聞いた。
「何を?家、買うの?」
冗談のつもりでそう言ったけど、峠くんはいつも真面目だった。
「……買うのは今は無理だけど、2人の部屋代足したら一軒家を借りられると思う。」
「それって、同棲?えー、うれしいかも。でも、親にバレるとまずいかな。」
そう言いながらも、本当に私のテンションが上がった。
峠くんと住む!
三食、峠くんのご飯が食べられる!
峠くんがちゃんと研究続けるように監視できる!
いかにもニマニマしてる私に、峠くんの瞳がすごーく優しい色を帯びた。
「……違うよ。まなさん。」
「何が?」
あれ?
一緒に住むって意味じゃないの?
キョトンとしてると、峠くんが私の髪をそっと撫でた。
壊れ物でも扱うような優しい優しい指先に、ぶるっと震えが走った。
クスッと峠くんが小さく笑った。
「……同棲じゃなくて、入籍しませんか?名実ともに、まなさんが欲しいんです。」
目が、点になった。
私達、まだ、つきあってないよね?
1年半前に一晩Hしただけで……心は繋がってると思ってるけど、再会してからもキスだけだ!
それが、いきなり、恋人期間すっ飛ばして夫婦?
さすがにびっくりした。
ポカーンとしてる私に、峠くんはちょっと不安になったらしい。
困った顔になってしまった。
「……性急過ぎますか。」
「うん。まあ、とりあえず、らぶらぶな恋人期間が欲しいな~、なんて思わない?」
「……らぶらぶな新婚じゃ、ダメですか?」
峠くんにしては珍しく食い下がってきた!
「ダメじゃないけど。でも、いいの?私、家事、なーんもしないよ?」
「……知ってます。まなさん、俺の料理、好きでしょ?俺は、まなさんが美味しそうに食べてくれるのを見るの、幸せです。それでいいじゃないですか。」
確かに、そうだけどさ。
そんな、コックさんを雇うんじゃないんだから。



