オトナチック

2駅先の駅で電車を降りると、私たちは店に向かって歩いた。

「場所は確か…」

手元にあるスマートフォンで場所の確認をしながら、杉下くんは歩いていた。

私は彼の後をついて行くように一緒に歩いていた。

「ああ、ここだ」

杉下くんが立ち止まったので視線を向けると、
「わあっ…」

老舗の料亭のように格式が高そうな店が目の前にあった。

ここ、一見さんはお断りとかって言うシステムじゃないよね?

思わず足が竦んでしまった私に、
「どうかしたか?」

杉下くんが不思議そうな顔で視線を向けてきた。

「早く入るぞ」

そう言って店の中へと促してきた杉下くんに、
「うん…」

私は返事をすると、杉下くんと一緒に店の中へと足を踏み入れた。