オトナチック

「わかった。

みんなにも宮本くんから芽衣子のことについて何かを聞かれても教えないようにって言っておくから」

「ありがとう、ユキコ」

お礼を言って入口の方に視線を向けると、杉下くんがきたことに気づいた。

「じゃあ、また電話するから」

そう言って話を切りあげた私に、
「うん、じゃあね」

ユキコは電話を切った。

杉下くんが私が座っているテーブルに歩み寄ってきた。

「誰かと話してたのか?」

そう聞いてきた杉下くんに、
「友達とちょっと雑談してた」

私は答えた。

「ふーん、そうか。

じゃあ、店が混まないうちに行くか」

そう言った杉下くんに、
「うん、そうだね」

私は返事をすると、椅子から腰をあげた。