オトナチック

「要するに、1人で行くのが恥ずかしいから私と一緒にきて欲しいってこと?」

そう結論をつけた私に、
「そう!」

杉下くんは私に人差し指を向けると、大きな声で返事をした。

彼の大きな声を聞いたのは、今回が初めてである。

「と言うか、1人鍋って結構虚しいんだぞ?

途中から俺は一体何やっているんだろうってなるからな」

「えっ、そう言うものなの?」

そう聞いた私に、
「そう言うものなんだよ。

とりあえず、今日は一緒に帰って水炊きを食うぞ」

杉下くんが言い返した。

「別にいいけど…」

私が返事をしたことを確認すると、
「じゃあ、駅前のドトールに集合だからな」

杉下くんが言った。