オトナチック

その後ろ姿を見送った後、ペタリと私はその場に座り込んだ。

「明日の夕方、か…」

たった今約束した時間を呟いた。

その時までに、杉下くんはちゃんと考えて返事を出してくれるだろうか?

「あんな杉下くん、初めて見た…」

彼は、ひどいくらいにお父さんのことを憎んでいた。

当然の報いとか自業自得とか、自分の父親にそこまで言えるのが不思議なくらいだ。

そんな彼に立ち向かって説得を試みた私も私だ。

「嫌われたかも…」

まあ、嫌われたっていいと思いながら立ち向かったけど。

私は自嘲気味に笑うと、クイズ番組が始まったテレビの画面に視線を向けた。