オトナチック

医師の言う通り、間にあったもののまだ油断はできない。

もしかしたら、最悪な展開になってしまうことだってある。

そのためにも私も杉下くんと一緒に、おばあさんのそばにいてあげよう。

病室を後にすると、私たちは待合室のソファーに腰を下ろした。

「杉下くん、大丈夫?

何か飲み物でも買ってこようか?」

そう声をかけた私に、杉下くんは首を横に振った。

「ばあちゃん…」

杉下くんは呟くと、両膝のうえに両肘を置いた。

それから頭を抱えるようにうつむいた。

おばあさんが亡くなってしまうかも知れない。

そうなったら、杉下くんは今度こそ1人ぼっちになってしまう。