オトナチック

「芽衣子さん」

私を見つめるおばあさんの目は、今にも泣きそうだった。

「あっ…」

私は何て返事をすればいいの?

このまま首を縦に振ってうなずけばいいの?

「どうしたの?」

その声に視線を向けると、ストレートティーとほうじ茶のペットボトルを持っている杉下くんが立っていた。

「あっ、えっと…」

目の前にいる本人に戸惑っている私に、
「和泉」

おばあさんが杉下くんを呼んだ。

「今日は緑茶が飲みたいから、今から緑茶を買ってきてくれるかい?」

そう言ったおばあさんに、
「えっ…ああ、そうだったんだ。

じゃあ、買ってくるよ」

杉下くんは私にストレートティーとほうじ茶を渡した。