オトナチック

そう言った私に、
「へえ、そうなんだ」

杉下くんは言った。

「それで、どうなったの?

何か言われたの?」

そう聞いてきた杉下くんに、
「ううん、杉下くんが留守だって言ったらすぐに帰った」

私は答えた。

「そうか、一体何だったんだろうな?」

そう言った杉下くんに、
「何も知らないの?」

私は聞いた。

「心当たりが全くと言っていいほど思い浮かばない」

杉下くんは首を横に振った。

「そう…。

本当に、何だったのかしらね?」

そう言った私に、
「もう終わったことなんだろ?

着替えてくるから、ご飯にしよう」

杉下くんは話を切りあげると、今度こそリビングを後にした。