海登に近寄って、持っていたタオルで汗を拭いた。
おでこを触るとやっぱり尋常じゃないほどの熱さ…
やっぱり苦しんでる海登を前にすると罪悪感で心が曇る…
私だけ元気でいいのかな??って思う…
目の前で自分の好きな人が苦しんでる姿は言葉に出来ないほどツラい…
変わってあげたい…
ううん。
変わりたい…
心が引きちぎれるくらい苦しい…
海登の暖かさが恋しくなって、とっさに手を握っていた。
気づいたら目からは涙…
海登が具合悪くなってから涙腺が故障してるみたい…
涙さえコントロールできない。
『海登…ゴメンね…。
瑠美が気づかなかったから…無理させたから…。海登と変わってあげたいよ…。
瑠美…海登いないと全部ムリだから…。
何もしてあげられないほど弱いから…』