隣のキミに恋した場合。~幼なじみの甘い誘惑~




「キス……された……?」


誰もいない部屋で自分に確認するように呟いた。


うそ……なんで?


「なんで……どうしてっ」


子供みたいに繰り返しその言葉が出てくる。


「どうしてキスなんて……」


一煌はいつも私のことからかってきて意地悪ばかりしてくるし、だから……。


わからない。


一煌が何を考えてるのか全然わからない。


「私、初めてだったのにっ」


涙で視界が歪む。


ただ昨日のことを謝ろうって思ってただけなのに。


「あんな一煌知らない」


今まで見たことない幼なじみの姿に動揺を隠せない。


それと同時に凄くショックで涙が止まらなかった。