隣のキミに恋した場合。~幼なじみの甘い誘惑~




「どうもしてない。昨日も言った通り琴羽に協力する気なんてないから」


「わかってるよ。だからもうその話はいいって言ってるの」


昨日言ってしまったことを後悔して私なりに落ち込んでるのに、どうして一煌はそんな言い方するの……?


「私が誰のことを好きでどうしようと一煌には関係ないことでしょ?

もう一煌に頼ろうとはしないから安心して」


「琴羽に関係なくても俺には関係あるんだよ」


聞き返す間もなく、視界が反転する。


「いつ……き……?」


突然のことにびっくりして、今起こってる出来事をちゃんと理解できずに一煌の名前を呼ぶ。


なんで一煌の顔が目の前にあるの?


目を見開いて驚いてる私とは反対に一煌は無表情のまま私を見ている。


いつも意地悪してくる顔しか見てないからまたいつもみたいにからかわれてると勝手に思ってしまった。


「また私のことからかって遊んでるんでしょ。

一煌は本当に意地悪なんだから」


いつもみたいに「冗談だよ」って言ってくれると思ったのに、今日の一煌は違った。