ちょっとドキドキと緊張しながら聞くと、一煌は何も言わずに漫画から目を離して私を見た。
「友達ねぇ……」
え、何か疑われてない……?
一煌にじーっと見られるなんてあんまりないから変な汗が背中を伝っていくような感覚に襲われる。
「ま、いいけど。
その好きな人ってどんなヤツ?」
何か余計なことを聞かれるんじゃないかと内心ビクビクしていた私は、ホッと胸を撫で下ろす。
「えっと、性格は優しいの。とにかく本当に優しいの一言に尽きる。
面倒見もいいし、穏やかだし人当たりも凄くよくて、とにかく悪いところが見つからないの。
あと性格もだけど、カッコイイんだよ! 外見に性格が滲み出てるというか」
一聖のことを思い浮かべていたら、つい嬉しくなって興奮気味に話してしまった。
私の話を興味なさげに「ふ~ん」とか「へぇ~」とか相槌を一応打ってくれる一煌の反応に一気に冷静になる。
「これは友達の好きな人の話だから!」
「わかってるよ。で、その好きな人に振り向いてもらいたいと」


