隣のキミに恋した場合。~幼なじみの甘い誘惑~




「心配しなくても、琴羽の好みくらいは把握してるから。

小さい頃は一緒に風呂まで入った仲」


最後までは言わせないとベッドの上にあったクッションを掴んで一煌の頭に投げる。


「いって! 何すんだよ」


さほど痛くもない頭を押さえて私の方へと振り向く。


「そういうことは言わなくてもいいの!」


もう! なんで軽々しくそういうこと言うのよ。


一聖だったら絶対にそんなこと言わないのに。


すぐに一煌と一聖を比較してしまうところがあるから、それは直さなきゃって思うんだけど。


ふたりとも顔はそっくりなのに、性格がまるで正反対なんだから仕方ない。