「琴ちゃん、俺ねずっと前から好きだったんだ」


「一聖……それってほんと?」


突然の一聖からの告白に鼓動はバクバクと鳴る。


夢見てた一聖からの告白。


それがいきなり訪れるなんて、これ夢じゃないよね?


見つめ合う私と一聖。


早く私も自分の気持ち伝えなくちゃ。


「あの、あのね、私も一聖のことが……っ」


「……い、おい。いつまで寝てんの?」


凄く大事な場面で誰かの声が横入りしてくる。


ん? 誰なの。今いいところなのに。


必死に一聖に向かって何かを言ってる私が見えるけど、その光景は段々と遠ざかっていく。


どうなってるの?


訳がわからなくて混乱していると、また遠くから声が聞こえてくる。


「早起きするっつったのはどこの誰だったっけ」