そんな冷めた私に夢をくれたのは有名な劇団の舞台だった。


私のお母さんはお芝居が大好きで、よく一人でお芝居を見に行っていた。


私も何度か一緒に見に行こうと誘われたが、ことごとくそれを断り続けた。


そんなある日…


「ゆーっき!じゃん!」


休日、何もすることなくボーッとソファで寝そべる私にお母さんはチケットを2枚見せた。