そう言って笑ったお兄さんは私の頭を撫でてくれた。


その後、私は受付のお姉さんに引き渡され、お母さんの元に戻った。


「ごめんね友紀!」


なんども私に謝るお母さんに私は言った。


「お母さん、私…


劇の後ろで働く人になりたい。」


「え…」


娘の夢に驚いたお母さんの顔は今でも忘れない。