好きって言葉は、何度も聞いた。 幸せな言葉。 いや、幸せだった言葉。 私が聞きたいのは、 阿津斗君の好きだよ。 私は、優しく篠崎君の腕に包まれた。 色々な物が溢れてくる。 私は、篠崎君の胸に顔を埋め子供の様に泣いた。 それを何も言わず、優しく、強く抱き締めて受け止める様に包んでくれた。