「学校でもあんま話し掛けてこないでくれな。俺の事忘れて……」 そう言って私の好きな人は背を向けた。 振り返りもしない 私、まだ何も言ってないよ。 「阿津……斗く、ん………」 私の声は届かない。 歪んだ景色に、彼が消えていくのを私は見つめた。