繋がる白球の思い


「相沢先生、さっきの方は
ここの卒業生ですか?」




「あぁ、米倉(ヨネクラ)先生。
そうじゃ、わしの教え子での。
米倉先生と同い年かの?」



米倉先生は、国語科の女の先生。
今年で確か、38歳だろうか。


「まあ、子供が野球部に?
ここの卒業生ってことは、
高倉(タカクラ)先生をご存知ですね」



「あぁ、そうじゃのー。
野球部のマネージャーだったからの、
高倉先生とは仲が良かった。」



「マネージャーを!
自分の子供が、昔のチームメイトの
教え子になるのって、なんだか
素敵ですね。」




高倉直人(ナオト)



まさか、こんなところで再会するなんて、相沢先生と別れたばかりのわたしには、知るよしもなかった。