「そんなことより、監督とは話したか?」
「あぁ、まだです」
と、苦笑いを浮かべたわたしに気づいたのか
「びっくりだろ?
去年から、この高校に配属されたんだよ」
「そうだったんですね。
びっくりですね、ほんと。はは」
なんて答えたらいいのか困った。
森脇先輩は、全てを知っているから。
20年前、何があったのか。
「まあ、挨拶行きなよ。
これから長い付き合いになるわけだし」
なんて、少しからかい気味に笑って、わたしの肩をポンポンと叩いてほかの場所へと行く森脇先輩
きっと、森脇先輩なりに、わたしのことを気にかけてくれてるのは、わかった

