「そうだな。遊ぶかもしれない」

「そっか。でも、もう私とは遊んでくれないんだよね?」

「うん。ごめんな」




だから俺と遊ぶ女の子たちは皆理解してくれるのが早い。


俺が同じ子とは二回遊ばないこと知ってるから。


遊んだ後はいつも『さようなら』




だけど、はるはるは何かいつもの女の子と様子がおかしかった。



上目遣いで俺をジーッと見つめて掴んだ腕を離そうとはしなかった。




「はるはる?どうした?もしかして、具合悪い?」




心配になって、俺がそう聞いてもはるはるは首を大きく横に振るだけだった。



どうしたんだろう。




「………たの」

「え…?」

「好きになっちゃったの」




はるはるがそう言った瞬間



はるはるの腕が俺の首に回ってきて、顔が近付いてくるのが分かった。



そして、次の瞬間には俺とはるはるの唇が重なっていた。




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