「疲れてねえよ。実紅が寝るまで部屋にいてやるよ」
そういうが、あたしは寝られる状態ではない。
舜に覆い被されたままで、上には舜がいる。
寝ようにも寝れないし。
このまま寝ていいものかとも思うし。
しかし、そんなあたしに意地悪をするように睡魔が襲ってきた。
そしてそのまま眠りについてしまった。
――――――……
―――――――……
「…っんー…ん?」
目が覚めたあたしの目に飛び込んできたものは
なぜか悪魔のような笑みを浮かべてる舜だった。
なっ、なんで!?
なんで舜がまだあたしの上に跨ってるの!?
驚きで目が点になった。
「なんだよ?その威嚇するような目は」
「だ、だって…」
「さっきは可愛い事言ってたくせに」
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