狼×天然【HIT番外編】






「ごほっ…」


「平気かよ」




平然とした舜は、微妙な心配具合で咳するあたしの背中を撫でた。



平気かよじゃないよ。

あんな激しいキスするからまた咳が始まっちゃったんじゃない。



ぷーっと膨れるあたし。


それを見て舜は
意味深な笑みをする。



…なっ、なに?




「俺のせいにするなよ? キスしたら咳止まったんだから」


「…え、」




いやな予感しまくり。




「どういう、こと?」


「キスしたら咳が止まるって事」




分からない。

この人の考えてる事が。

まったく分からない。




「…もう、帰っていいよ?だって舜疲れたでしょ?」




このまま部屋に居られると

あたしのカラダが危ない。




.