「母親うるせーんだよな」



今日はやたらとうるせぇんだよな。



「逃げてきたの?」

「だめなの?」

「別にいいけど…」




実紅は俺が睨むとすぐに首を縦に振る。



俺には勝てねぇらしい。



それから実紅の部屋に入ってから1時間が経った。



ゲームをしていたため、目がかなり疲れてきた。



「ちょっと外出ねぇ?」

「…外…?」

「目疲れた。つか気分転換してぇし…」



外の空気も吸いてぇしな。



「どこ……行く?」

「……ラブホ?」



バシッと実紅に頭を叩かれた。



「…いってぇ」

「ばっかじゃないの?!」



顔………真っ赤。



自分では気付いてねぇんだろうな…。



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