「馬鹿でも風邪引くんだな」
「ば…ゴホッ…かっ?!」
「あ?」
風邪って本当にいつになっても嫌なのは変わらない。
普通に喋ることは出来ないし、体はダルくて動かないし。
最悪ったら、ありゃしない。
何で風邪引いちゃったんだろう。
そしたら舜は急に立ち上がった。
「どこにあんの?」
「え?」
「冷えピタ」
舜から冷えピタという単語が聞こえてきて、似合わなすぎで笑ってしまった。
「襲うぞ」
「すいません」
吹き出しそうなくらいの笑いを何とか堪えて、冷えピタのある方向を指差した。
そして冷えピタのある棚まで行って冷えピタを取ってくれた。
気付いてくれたんだと思い、嬉しすぎてニヤついた。
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