この音に想いのすべてを乗せて。








「残念だろーけどきっと、このピッチャーは抑えるよ。」



そう言うと、

「えー、なんでそう思うの?」

という羽奏の問いにテレビに視線を向けたまま俺は答えた。



「それは、このピッチャーがすげーやつだから。」



俺がそう言うとほぼ同じタイミングでバンッと力強い音がテレビのマイクを通して俺らの耳に届いた。



ストライク。



バッターアウト。



ゲームセット。



割れんばかりの歓声とサイレンの音が聞こえてきた。