「いきなりなんだよ。姉貴。

俺、今、野球見てんだけど?」

ベッドに寝転んだままそう言ったが、

「いいじゃん。行くよ。

今の時間なら羽奏ちゃんも家にいるだろうし。」



そう言って姉貴はソファに近づいてくる。



「しゃーねぇな。

用意するから待っててよ。」

「りょーかいー。」



俺が起き上がってした返事に姉貴はそう返すと自分の部屋へと戻っていった。



「準備、するか。」





テレビの電源を切って俺は出かける準備を始めた。