あたしにとって音楽に触れることは楽しくて仕方がなかった。 学校から帰るとすぐさま自分の部屋にこもって何時間も楽器に触れていた。 高校生になって吹奏楽部に所属するようになった今もそれは日課となっていて毎日楽器を吹けることが楽しくて仕方がなかった。 「............はぁ。」 ワンフレーズ吹き終えて吹き口から口を離した途端こぼれ出た小さなため息。 そして、ついさっき起こった出来事を思い出すと無性に泣けてきた。