吹き終わると沈黙。



あいつがどんな顔をしてるのかは見えないけどこの気持ちが伝わっていればいいなと思う。



「......負けないでね。

応援してるから。」



楽器を簡単に掃除してケースにしまいながらあたしはそう言った。



「おう。

.........んじゃあ、帰るか。」

「うん。」



2人並んで道を歩いた。



━━━━嫌い、なんて、ほんとは嘘。



あたしのことをわかってくれてるこいつのことは嫌いじゃない。