この音に想いのすべてを乗せて。








「もし、もしもさ、野球部が甲子園に行くならあたし、その時は久しぶりにトランペット吹きたいな。



ちゃんと音を届けたいから。」



いまはフルート一筋だけど、元々中学ではトランペットを吹いていたあたし。

この学校は自由に好きな楽器を吹かしてくれるから、きっとまた、あの音を響かせることができるはずだ。

あたしがそう小さく呟くと



「いいんじゃね?」

と呑気な返事が隣から返ってきた。



大嫌いなんだけどこいつが野球をしてる姿はあたしの目には誰よりもかっこよくてキラキラ輝いて見えるんだ。



そして、あたしはまた口を開いた。