計画的俺様上司の機密事項

お昼休憩が終わりそうな頃にシンちゃんは戻ってきた。

ちょうどお弁当箱をしまっているところをシンちゃんに見られた。

真面目な目つきなのに、やっぱり口元だけは笑ってる。

お弁当をちゃんと食べたかのチェックかなあとお弁当箱をカバンにしまって、化粧ポーチを取り出す。

同じ階にある化粧室へ向かい、歯磨きと化粧を直した。

鏡に自分を映しながら、真鍋先輩と渡瀬先輩と一緒に並んでネット情報の話題だったり仕事の愚痴だったりを話しながらお昼を過ごしていたなあ、と思いに浸ってしまった。

これからは一人でやっていかなくちゃいけないんだよなあ。

歯磨きを済ませて簡単にメイクを整えると、化粧室を出て、部屋に戻った。

部のドアを開けると、野上くんもシンちゃんも顔をあげてわたしを見てくれる。


「戻りました……」


視線が強烈なのはシンちゃんかな。微笑ましい顔で見てくれるのは野上くんだけど。

熱い視線にあおられながら、仕事を再開した。

といっても、ほとんど下の階で先輩のデータを直す作業しかしてない。

野上くんに遅れをとってはいけない。

ましてや、足を引っ張らないようにしないと。

わたしも何かアイデアを練らなきゃ。

その前に外部の文章作成者に連絡を取らないと。

シンちゃんからもらった書類にかかれたリストを元に担当になったことの挨拶をメールで送った。