計画的俺様上司の機密事項

「どうしているもなにも、休みの日は趣味に没頭してますけど」


「は? なんだそれ」


「週末の有効活用ですよ。いい気分転換です」


「天気がいいときもか?」


「もちろんです」


それに、彼氏がいないから、なんていうのもな。

園田部長と付き合ってるのか付き合ってないときだって、土日はなぜか誘ってこなかった。

きっと園田部長は他の女の子と出かけていたりしたんだろうな、と思いながら、柔らかく煮えた大根に箸がとまらなくなっていた。


「だっていくところないですよ。まあ、ちょっと散歩がてら模型屋に立ち寄るぐらいですけど」


「そんなんでいいのか?」


「ええ。満足してますから」


わたしの答えを聞くと、シンちゃんが箸をおいた。


「わかった。付き合え」


「へ?」


人参のお漬物を箸から落としそうになった。

付き合うっていってますけど、どういうこと?

まだ好きとか、嫌いとかなにも言ってないじゃない。

気にせずに人参のお漬物をばりばりと音を立てて食した。


「週末はオレと付き合えっていってんの」


「ええ〜。まだ作りたての模型とかドールハウスに入れる家具とか作りたいんで」


「そういう時間も与えるけど。外の世界に目を向けるのも今後の仕事に役に立つかもしれないぞ」


「いいですって。行きたければ勝手にいってきてくださいよ」


「オレが仕事はじまっちゃったらゆっくりできないだろう。出かけるからな」


「……は、はい」


そんな凄まれても、と思いながらどうせ時間もあるから、シンちゃんとでかけるのも悪くはないかな。