計画的俺様上司の機密事項

お母さん、ときどきおやじ化するシンちゃんと同居するようになってからというもの、生活に変化が出てきたというか、毎日自分の家なのに過ごしていて気持ちが安らいでいる。

栄養が行き渡るようになったのか、仕事も順調にこなしていて、先輩たちからも仕事を終わらせるたびに、早くて正確になってきたな、と褒めてもらえるようになった。

一人だったときは、誰もいない部屋に戻って買ってきた惣菜を食べながらぼんやりとテレビをみたり、趣味に没頭するぐらいだった。

なにより、シンちゃんの笑顔をみるたびに、ぽおっと明るく暖かく照らしてくれるひだまりのような心地よさをもらえている。

これって安心感ってやつなのかな。

こんなに甘えてばかりでいいのだろうか、という気持ちが高ぶっている。

気がつけば金曜日になっていて、土日祝日休みのわたしだけど、明日はのんびりしようと思いながら仕事を進めていった。


「ただいま帰りました」


「おかえり。ちゃんとうがい手洗いしろよ」


「わかってるって」


と、ギャルソンエプロンが似合うお母さんシンちゃんが玄関でお出迎えしてくれた。


きっちり手洗いうがいをして、紺色のTシャツに白と紺のしましまのスウェットパンツのルームウェアに着替えてダイニングにやってきた。


「うわあ、おいしそう」


ぶり大根に野菜のてんぷら、白味噌仕立てのお味噌汁、いろんな種類の漬物に、今日は玄米ごはんがテーブルいっぱいに並べられている。



「嫌いなものとか、大丈夫か?」


「うん。大丈夫です」


「まったく料理には興味がないくせに、食い気だけしか興味がないのか」


「すみませんね。食い気だけしかなくて」


そういうと、シンちゃんは変なやつだな、といって笑ってくれた。


ちょうどいい味付けのぶりを食べていると、シンちゃんが話しかけてきた。


「週末はどうしてるんだ?」