計画的俺様上司の機密事項

こんな勝手に家に入りこんできたシンちゃんなんて好きじゃない。

シンちゃんがいる部屋のドアをノックした。

弱々しい声を発しながら、わたしはシンちゃんをドア越しに呼んだ。


「シンちゃん」


「なんだよ」


頭をかきながら、シンちゃんは面倒くさそうにしながらドアを開けた。


「わかりました。寝ます」


「どうした。積極的だな」


そういって部屋から廊下に出ると、わたしの肩を抱いた。

これでも冷静を貫いているけれど、シンちゃんの大きな手が肩に触れているだけで、ドキドキがとまらない。

触れている肩が震えている。


「どうした? 寝るんだろ」


うん、と頷くと、シンちゃんをわたしの部屋に誘う。

すると、ベッドにわたしの体を押し付けた。

押し倒され、シンちゃんがわたしの体の上に覆い被さってくる。

全身にシンちゃんの重みを感じる。

見上げれば、いつもみているシンちゃんとは明らかに違う、艶のある顔つきがそこにある。

たとえシンちゃんでも、怖い。

わたしのパジャマのボタンを外されそうになったとき、目を閉じた。

じわっと目から涙があふれた。

本当はこんなこと、いやだってわかっている。

園田部長のときだって、こういうシチュエーションがあった。

けど、うまくごまかしてきた。

まだ会ったばかりの同居人のシンちゃんに抱かれようとしているなんて。

自分でも呆れる。

好きってわかってからしたかったな。