計画的俺様上司の機密事項

スマホの目覚ましが鳴っている。

いつものように消そうと目を開けると、シンちゃんの顔が目の前にあった。

Tシャツにジーンズ、やっぱり深緑のギャルソンエプロンを巻きつけていた。


「夏穂、おはよう」


これは夢か、現実か?

シンちゃんの顔が近い。


「……おはようございま、す、って何で部屋にいるんですかっ」


驚いて上体を起こすと、顔を寄せていたシンちゃんは身軽に体をかわし、ベッドのそばに立っている。

スマホのアラームを消して、わたしはベッドの縁に座る。


「起きないから起こしにきたんだよ。朝飯冷めるぞ。ほら」


「スマホのアラームがあるんだから起こしにこなくて大丈夫ですから」


「朝から不機嫌だな。何か必要か? そうだ、朝の目覚めのキスでもするか?」


「ちょ、冗談でしょ」


「冗談ととらえるか、本気ととらえるかはご自由に」


「んもー」


「時間がないから、キスはお預けだ。ほら支度してこいよ」


そういって、先にシンちゃんが部屋を出ていき、居間へいってしまった。


何でシンちゃんに命令されなきゃいけないの、と思いながら、しぶしぶ起きて顔を洗い、出勤するための洋服に着替えて居間へ行く。