計画的俺様上司の機密事項

ベッドの中に潜り込む。

今日はいろいろありすぎた。

園田部長に絡まれるところをシンちゃんに助けられた。

幼馴染だったシンちゃんは家事上手になっていて、さらに野獣系おやじに変身してた。

外見は子供の頃と同様に背も高くて、やさしくて包みこまれそうなあったかいオーラを出している人なのに。

時間が経つとやっぱり中身もおやじになっていくんだろうか。

結局、黛から結城に変わったのはどうしてか、聞き出せなかったなあ。

左手の薬指に指輪はなかったから結婚していなさそうだけど、もしかしたら訳ありでウチのお母さんにお願いしたのかな。

でも、家に一人じゃなくて、誰かいるだけでちょっとだけ安心できる。

わたしの小さいときに、お父さんとお母さんは別れて、結局お母さんとわたしだけがこの家に住むことになった。

お母さんが自身の実家の都合で一緒についていけばよかったけれど、そのときはもう就職も決まっていたし、お母さんがしばらくしたら戻るっていう言葉でずっとこの家に住んできた。

何もかもお母さん任せだったと、一人になったときに痛感した。

もう少し自立できたらよかったのに、と思っていた最中にシンちゃんが転がるように家に来てくれたのはありがたいけど、ギャップがありすぎるし、家主くらいにしか思ってないんだろうな。

平気で男の部分をみせてわたしを騙そうとしてるのかもしれない。

園田部長と同じだ。

早くシンちゃんを追い出さないと。

でも、わたしに教育するっていうのはどういうことなんだろう。

考えていたら、眠気がきたので、目を閉じた。