計画的俺様上司の機密事項

タンスから下着とパジャマをとりだし、部屋を出ると、向かいの部屋のドアが開く。

シンちゃんが顔だけ出してニヤニヤと笑いながら話しかけてきた。


「夏穂、昔みたいにお風呂、一緒に入るか?」


「な、何いってるんですかっ。入るわけないでしょっ」


「ま、一緒に入るっていったら逆に断るけどな」


「何それ」


そういうと、ワハハと威勢のいい笑い声を浴びせてくれた。

あんな変な冗談言うシンちゃんはおやじなのかとムスっとしながらも脱衣所へ向かう。

脱衣所もさわやかな感じがした。床も洗面台もピカピカだ。

もしや、と思い、洗濯機をのぞくと空っぽだった。

溜まっていた洗濯物はどこへと思ったら洗濯かごの中にきれいにたたまれていた。

しかも、お気に入りのショーツもブラもきれいにたたまれている。

下着を触ったなんて、シンちゃん……。

怒ろうと思ったけれど、もう裸だったからあとで怒ろうと心の中にとどめておく。

浴室に入るとこれまたピカピカに壁やタイルが輝いている。

鏡も曇っていなくて、きれいだ。

シャワーを浴び、全身を洗ってからお湯を浴びる。

お風呂もちょうどいい加減だ。

しかも、いい香りの緑色の入浴剤も入ってる。

いかに自分が家のことをさぼっているか、よくわかったけれど、お湯に浸かってしまえば、そんなことどうでもいい。

のんびりお湯に浸かっていると、自然に鼻歌が出てしまう始末だ。