3階から4階へと戻ると、すでにシンちゃんが定時をすぎていたから机の周りに荷物がないことをみて、先に帰ったことを確認する。
しばらくして野上くんがパソコン周辺の片付けをしはじめ、ちらりとわたしをみた。
ニヤリと卑屈な笑いを浮かべ、席を外す。
正直野上くんのところなんて行きたくない。
シンちゃんと付き合うことになったんだから行く必要もない。
だけど、野上くんの世渡り上手的なところをみると、行かなければ明日以降、どこからともなく風当たりが悪くなるだろう。
書きかけの記事を早く終わらせ、日報を書き終えると重い足取りで資料室へと向かった。
資料室はそういえば、園田元部長といろいろあった場所だった、と思うと気が重くなる。
ドアを開けて、一つしか蛍光灯の光が差さない奥へと進む。
薄明かりに照らされた野上くんがそばに置いてあった椅子に腰掛けて待っていた。
「よく来たね。来ないかと思った」
野上くんは歓迎するように椅子から立ち上がり、わたしに近づく。
「断ろうと思ってきただけだから」
「そんなことないよね。有沢さんはきっと僕を好きになるだろうから」
「どうして都合いいようにとらえるの」
「だって有沢さんとじゃなきゃ、恋愛は成立しないってわかったから」
何をいっても野上くんの心に届かない。
ますます自信たっぷりに話す野上くんが恐ろしく思えた。
「いいこと教えてあげる。園田部長が迫ってきてたでしょ。上に報告して別れさせてあげたのに」
「どういうこと?」
「話、聞いたよ。園田元部長と有沢さんが付き合っているっていうこと、園田元部長本人から」
野上くんはそう言い放つとクスクスと肩を震わせ笑っていた。
しばらくして野上くんがパソコン周辺の片付けをしはじめ、ちらりとわたしをみた。
ニヤリと卑屈な笑いを浮かべ、席を外す。
正直野上くんのところなんて行きたくない。
シンちゃんと付き合うことになったんだから行く必要もない。
だけど、野上くんの世渡り上手的なところをみると、行かなければ明日以降、どこからともなく風当たりが悪くなるだろう。
書きかけの記事を早く終わらせ、日報を書き終えると重い足取りで資料室へと向かった。
資料室はそういえば、園田元部長といろいろあった場所だった、と思うと気が重くなる。
ドアを開けて、一つしか蛍光灯の光が差さない奥へと進む。
薄明かりに照らされた野上くんがそばに置いてあった椅子に腰掛けて待っていた。
「よく来たね。来ないかと思った」
野上くんは歓迎するように椅子から立ち上がり、わたしに近づく。
「断ろうと思ってきただけだから」
「そんなことないよね。有沢さんはきっと僕を好きになるだろうから」
「どうして都合いいようにとらえるの」
「だって有沢さんとじゃなきゃ、恋愛は成立しないってわかったから」
何をいっても野上くんの心に届かない。
ますます自信たっぷりに話す野上くんが恐ろしく思えた。
「いいこと教えてあげる。園田部長が迫ってきてたでしょ。上に報告して別れさせてあげたのに」
「どういうこと?」
「話、聞いたよ。園田元部長と有沢さんが付き合っているっていうこと、園田元部長本人から」
野上くんはそう言い放つとクスクスと肩を震わせ笑っていた。

