「夏穂、もしかしてオレの部屋に入った?」
バレてたか。
そりゃあ、書類を下に落としたものを拾い上げて適当に机に置いておけば少しは異変に気付くからね。
「……じ、実は」
そっとシンちゃんを見る。
すると、シンちゃんはケロリとした顔でおかずを食べている。
「そっか。もうバレてるかと思ってたけど」
平然とした様子に逆にびっくりする。
ずっと隠しておきたいことだろうに、どうして。
まさか、あの謎の主婦ブロガー《*arikaho*》さんがシンちゃんだなんて。
「秘密にしますから」
シンちゃんは気にしないそぶりでおかずを口にする。
「呆れてるんだろう。こんなおっさんが調子に乗って書いてるんだもんな。『シンちゃんの嘘つき』、っていうんだろ。だいたいわかるし」
「ううん。すごいな、って」
意外な言葉にシンちゃんが戸惑っているのか、お味噌汁の入ったおわんをひっくり返しそうになっていた。
「だって、こんなに女性の気持ちを考えてくれてるんだから」
「そういってもらえて光栄だ。最初は前の会社で女性をターゲットにした記事を書くことがあってな。匿名でやってたんだけど、人気に火がついちゃって。男らしいところはあんまり見せられないけど」
「そんなことない。わたしには見せてくれてるし」
「は、夏穂、どうした? 熱でもあるのか?」
「お母さんから聞いた。シンちゃんのこと」
「……そっか」
シンちゃんは照れくさそうに笑っていた。
バレてたか。
そりゃあ、書類を下に落としたものを拾い上げて適当に机に置いておけば少しは異変に気付くからね。
「……じ、実は」
そっとシンちゃんを見る。
すると、シンちゃんはケロリとした顔でおかずを食べている。
「そっか。もうバレてるかと思ってたけど」
平然とした様子に逆にびっくりする。
ずっと隠しておきたいことだろうに、どうして。
まさか、あの謎の主婦ブロガー《*arikaho*》さんがシンちゃんだなんて。
「秘密にしますから」
シンちゃんは気にしないそぶりでおかずを口にする。
「呆れてるんだろう。こんなおっさんが調子に乗って書いてるんだもんな。『シンちゃんの嘘つき』、っていうんだろ。だいたいわかるし」
「ううん。すごいな、って」
意外な言葉にシンちゃんが戸惑っているのか、お味噌汁の入ったおわんをひっくり返しそうになっていた。
「だって、こんなに女性の気持ちを考えてくれてるんだから」
「そういってもらえて光栄だ。最初は前の会社で女性をターゲットにした記事を書くことがあってな。匿名でやってたんだけど、人気に火がついちゃって。男らしいところはあんまり見せられないけど」
「そんなことない。わたしには見せてくれてるし」
「は、夏穂、どうした? 熱でもあるのか?」
「お母さんから聞いた。シンちゃんのこと」
「……そっか」
シンちゃんは照れくさそうに笑っていた。

