真鍋先輩と階段を降りていった。
「……真鍋先輩」
わたしが立ち止まり、小さな声でつぶやくと、真鍋先輩が降りる足をとめた。
「危なかったわね、有沢さん。野上くんに気に入られてるの?」
「わかりません。最近、急に変な態度をとるようになって」
「あら、困ったわね。もしかして、有沢さん、野上くんに思わせぶりな態度、とってない?」
「そんなことありません。野上くんとは同期ですし、それに野上くんのほうがわたしよりも優秀で会社も期待している人材で尊敬してるんです」
「へえ、尊敬している男子に迫られそうになっているのにね。おかしいね」
そういうと、真鍋先輩はクスクスと笑う。
「先ほどはありがとうございました……」
軽く頭をさげると、真鍋先輩はそんな丁寧にお辞儀しなくてもいいから、と言ってくれた。
「間一髪ってところかな。朝から何やってんだ、って話だけどね」
「ところでどうして下の階の手伝いを? 人手不足っていったってわたし、兼任してますけど」
「結城部長の言いつけでね、しばらくは下の階の重点的に仕事をさせてって言われて」
「そう、ですか」
心おきなく親しく話をしている間柄だから信頼されている真鍋先輩をうらやましく思う。
真鍋先輩、仕事できるし、シンちゃんのこと、例の件もあって気にかけているんだろうか。
何やらピンときたらしく、真鍋先輩は、ふっと鼻で笑った。
「あら、もしかして疑っているの? 私と結城部長のこと」
「そ、そんなことは」
思わず声が裏返ってしまった。
「気にしすぎよ。部長に何も興味がわかないから安心して」
真鍋先輩は、うふふ、とかわいらしく笑ってくれた。
「有沢さんのことになると、結城部長、親身になるのよね。有沢さんは入社してからずっと頑張ってきているのわかってる。だから私も協力することにしたの」
「協力?」
「こっちの話。さ、仕事、仕事」
真鍋先輩と下の階の部屋につくと、有沢〜、あたしの席の隣に専用の席つくったからよろしくな、と渡瀬先輩から丁重にもてなされた。
「……真鍋先輩」
わたしが立ち止まり、小さな声でつぶやくと、真鍋先輩が降りる足をとめた。
「危なかったわね、有沢さん。野上くんに気に入られてるの?」
「わかりません。最近、急に変な態度をとるようになって」
「あら、困ったわね。もしかして、有沢さん、野上くんに思わせぶりな態度、とってない?」
「そんなことありません。野上くんとは同期ですし、それに野上くんのほうがわたしよりも優秀で会社も期待している人材で尊敬してるんです」
「へえ、尊敬している男子に迫られそうになっているのにね。おかしいね」
そういうと、真鍋先輩はクスクスと笑う。
「先ほどはありがとうございました……」
軽く頭をさげると、真鍋先輩はそんな丁寧にお辞儀しなくてもいいから、と言ってくれた。
「間一髪ってところかな。朝から何やってんだ、って話だけどね」
「ところでどうして下の階の手伝いを? 人手不足っていったってわたし、兼任してますけど」
「結城部長の言いつけでね、しばらくは下の階の重点的に仕事をさせてって言われて」
「そう、ですか」
心おきなく親しく話をしている間柄だから信頼されている真鍋先輩をうらやましく思う。
真鍋先輩、仕事できるし、シンちゃんのこと、例の件もあって気にかけているんだろうか。
何やらピンときたらしく、真鍋先輩は、ふっと鼻で笑った。
「あら、もしかして疑っているの? 私と結城部長のこと」
「そ、そんなことは」
思わず声が裏返ってしまった。
「気にしすぎよ。部長に何も興味がわかないから安心して」
真鍋先輩は、うふふ、とかわいらしく笑ってくれた。
「有沢さんのことになると、結城部長、親身になるのよね。有沢さんは入社してからずっと頑張ってきているのわかってる。だから私も協力することにしたの」
「協力?」
「こっちの話。さ、仕事、仕事」
真鍋先輩と下の階の部屋につくと、有沢〜、あたしの席の隣に専用の席つくったからよろしくな、と渡瀬先輩から丁重にもてなされた。

