計画的俺様上司の機密事項

日曜の休日は作りかけの模型を組み立てたり、行きつけの模型屋にいって接着剤とか模型用の塗料を買ってきたり、シンちゃんは朝から掃除に洗濯、ごはんを作ってくれたりといつもの休日を過ごしていた。

昨日のことが嘘のようだった。

朝から動いているのに、シンちゃんが楽しそうだったから。

こんな明るい笑顔をみられながら、一緒に食事がとれるなんて嬉しい。


「来月はクリスマスか」


と夕飯を食べ終えて、のんびりテレビを見ていると、シンちゃんはつぶやいていた。その顔は少し寂しげだった。

明けて月曜日、仕事が始まった。

シンちゃんが先に会社へ行き、後を追うようにわたしも会社へ向かう。


「有沢さん」


タイムカードを打ち終えたあと、後ろから声をかけてきたのは野上くんだった。

いつもと同じ、元気におはよう、と挨拶してくれたから安心した。

途中で帰ってしまって怒ってるんじゃないか、と思っていたけれど。

野上くんは素早くタイムカードを打ち終え、カードを元に戻していた。


「土曜日はごめんね。どうしてもはずせない用事ができて」


「だったら早くいってくれたらよかったのに」


「……う、うん」


「土曜日行けなかったディナー、一緒に行こうよ。有沢さんとご飯いけるの、楽しみなんだ」


「また都合の合うときにね」


できれば違う女の子をつかまえてその人とでかけてくださいという念を込めていってみた。


「わかった。また有沢さんのスケジュール空いたら教えて。僕もスケジュール開けるから」


あはは、とごまかして笑ってみせたけれど、野上くんはそんなことは気にせず、一緒に4階へと向かう。