「野上くんもいいすぎたと思ったんだけど」
ご飯を食べ終え、ダイニングテーブルに多く広げた皿を片付けると、シンちゃんがお茶を淹れてくれた。
「もう会社のことは話さなくていいから」
「納得いかないの。野上くんもシンちゃんも。そんなに強めて言うことないのに」
ふうふうと湯飲みに息を吹き、お茶を冷ましてから飲む。
香ばしい香りが口いっぱい広がり、鼻にぬける。
いろんなお茶を飲むけれど、シンちゃんの淹れるお茶は一番おいしいと感じた。
一時の幸せをかみしめていると、向かい合わせに座ったシンちゃんは冷めた目つきでわたしをみている。
「あのなあ、口を開けば、野上、野上って。ったく、浮かれやがって」
「浮かれてなんか、ないし」
「わかってないやつだ」
やれやれと呆れながらシンちゃんはお茶をすすっている。
何がわかってないよ。
わたしが会社で振り回されてるってシンちゃん、全然わかってないんだから。
「わかった。シンちゃん、もしかして野上くんに嫉妬してるの?」
シンちゃんは飲んでいたお茶を吹き出しそうになり、咳き込んでいた。
「ば、バカっ! そんなことあるわけないだろ。こんな恋愛も何にもわかってない夏穂のことなんか」
「どうせ、恋愛のれの字もわかんないですよ。また模型の箱でも抱いて寝てろとでもいうんでしょ。いくらでもできるし」
何かを思いついたようで、わたしの言葉を無視して、シンちゃんはでれっと目尻を垂れて口元をだらしなく半開きにして、うんうんと頷く。
「あ、そ。じゃあいいよ。週末、夏穂が野上とでかけるなら、美織ちゃんと出かけようかな〜」
美織ちゃんていえば、一人しか思いつかない。
やさしい顔立ちが頭の中によぎる。もしかして……。
ご飯を食べ終え、ダイニングテーブルに多く広げた皿を片付けると、シンちゃんがお茶を淹れてくれた。
「もう会社のことは話さなくていいから」
「納得いかないの。野上くんもシンちゃんも。そんなに強めて言うことないのに」
ふうふうと湯飲みに息を吹き、お茶を冷ましてから飲む。
香ばしい香りが口いっぱい広がり、鼻にぬける。
いろんなお茶を飲むけれど、シンちゃんの淹れるお茶は一番おいしいと感じた。
一時の幸せをかみしめていると、向かい合わせに座ったシンちゃんは冷めた目つきでわたしをみている。
「あのなあ、口を開けば、野上、野上って。ったく、浮かれやがって」
「浮かれてなんか、ないし」
「わかってないやつだ」
やれやれと呆れながらシンちゃんはお茶をすすっている。
何がわかってないよ。
わたしが会社で振り回されてるってシンちゃん、全然わかってないんだから。
「わかった。シンちゃん、もしかして野上くんに嫉妬してるの?」
シンちゃんは飲んでいたお茶を吹き出しそうになり、咳き込んでいた。
「ば、バカっ! そんなことあるわけないだろ。こんな恋愛も何にもわかってない夏穂のことなんか」
「どうせ、恋愛のれの字もわかんないですよ。また模型の箱でも抱いて寝てろとでもいうんでしょ。いくらでもできるし」
何かを思いついたようで、わたしの言葉を無視して、シンちゃんはでれっと目尻を垂れて口元をだらしなく半開きにして、うんうんと頷く。
「あ、そ。じゃあいいよ。週末、夏穂が野上とでかけるなら、美織ちゃんと出かけようかな〜」
美織ちゃんていえば、一人しか思いつかない。
やさしい顔立ちが頭の中によぎる。もしかして……。

