「有沢さん、おかえり」
「ただいま」
野上くんはわたしの顔を見ると校正をしているらしく、赤ペンを持ちながらうれしそうに笑顔を浮かべて仕事をしている。
そういえば、野上くんと二人っきりなんだよな、この部屋。
意識しなくてもいいのに、野上くんの視線が気になってしまう。
「の、野上くん、どう調子は?」
声が裏返っちゃうし。しかも、どう、調子はなんてどうでもいいことを口走っちゃったんだろう。
「大丈夫だよ。気、使ってくれてありがとう。有沢さんの方こそ大丈夫? 資料つくってから自分の仕事残ってるんじゃないの?」
「あ、大丈夫、大丈夫。これぐらい平気だから」
と、真鍋先輩風にうふふと上品に笑ったつもりが、やっぱり下品な笑いになってしまい、変に空回りした結果、場の空気が白んでしまった。
誤魔化すように会議で使用した机に広がっていた資料を片付け、シンちゃんの机に戻す。
今頃会議をやっている頃かな、と思いながら、自分の席に座り、記事に必要な画像収集を行う。
共有サーバから過去の情報誌で使用したものを中心に、外部スタッフから添付された画像をチェックしながら、画像の明るさや画像の大きさの加工をしていた。
パソコンの時間をチェックして、15時近くになってきたので、画像を保存して9階へと向かう。
窓をすべて開けて掃除機をかけはじめる。
この空間で何かできることはないかなあ、と考えながらもわたしが考えたとしても、ただの趣味のひとつとして取り上げられるだけでおしまいなのかな、と思いながらだだっ広いこの部屋を掃除していく。
ガチャッとドアを開ける音がした。まだ会議をしているはずなのに。
意外な人物がこの部屋へとやってきた。
「ただいま」
野上くんはわたしの顔を見ると校正をしているらしく、赤ペンを持ちながらうれしそうに笑顔を浮かべて仕事をしている。
そういえば、野上くんと二人っきりなんだよな、この部屋。
意識しなくてもいいのに、野上くんの視線が気になってしまう。
「の、野上くん、どう調子は?」
声が裏返っちゃうし。しかも、どう、調子はなんてどうでもいいことを口走っちゃったんだろう。
「大丈夫だよ。気、使ってくれてありがとう。有沢さんの方こそ大丈夫? 資料つくってから自分の仕事残ってるんじゃないの?」
「あ、大丈夫、大丈夫。これぐらい平気だから」
と、真鍋先輩風にうふふと上品に笑ったつもりが、やっぱり下品な笑いになってしまい、変に空回りした結果、場の空気が白んでしまった。
誤魔化すように会議で使用した机に広がっていた資料を片付け、シンちゃんの机に戻す。
今頃会議をやっている頃かな、と思いながら、自分の席に座り、記事に必要な画像収集を行う。
共有サーバから過去の情報誌で使用したものを中心に、外部スタッフから添付された画像をチェックしながら、画像の明るさや画像の大きさの加工をしていた。
パソコンの時間をチェックして、15時近くになってきたので、画像を保存して9階へと向かう。
窓をすべて開けて掃除機をかけはじめる。
この空間で何かできることはないかなあ、と考えながらもわたしが考えたとしても、ただの趣味のひとつとして取り上げられるだけでおしまいなのかな、と思いながらだだっ広いこの部屋を掃除していく。
ガチャッとドアを開ける音がした。まだ会議をしているはずなのに。
意外な人物がこの部屋へとやってきた。

