計画的俺様上司の機密事項

「反対する理由なんかないじゃない。シンちゃんに話すんじゃなかった」


どうしてシンちゃんが怒らないといけないんだろう。

こちらもムカムカときて、残っていた白身魚をたいらげた。


「夏穂は全然オレのこと、ちゃんと見てねえんだな」


「ちゃんと見てるから、だから野上くんとのこと、話したじゃない」


シンちゃんは、そうじゃない、と小声でつぶやきながらわたしをにらんだ。


「お前にとっては都合のいいお手伝いおじさんだもんな、オレは」


「ちょ、ちょっとシンちゃん、いじけないでよ」


「もういい。風呂沸かす。沸いたら入れよ」


シンちゃんは強めの口調でいうと、椅子を大きな音を立てて引いて立ち上がり、わざとお皿をガチャガチャと音を立ててテーブルから取り下げて、シンクでも同じくガチャガチャと音を立てて食器を洗っている。

シンちゃんが怒る必要なんてどこにもないのに。

残っていたごはんをシンちゃんみたいにかき込んで、シンクまで持っていったら、泡まみれの指先で洗っている途中の食器の隣に置けと指図された。

そんなに怒ることないのに。

自分の部屋に戻り、ベッドに転がってカバンのなかからスマホをとる。

不定期にブログを更新する《*arikaho*》のサイトを確認する。

最近はウチの会社の記事づくりで忙しいから、ブログを更新が滞っているなあ、と申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

それでも新作のリップクリーム、シャンプーの紹介だったり、簡単な料理のレシピ、かわいい雑貨の紹介は写真ととも掲載されていた。
今日の日付で近況報告がされていた。