白身魚のムニエルに季節野菜の炊き合わせ、きゅうりや白菜のお漬物、お味噌汁と玄米入りごはんと、いつものように手の込んだ料理が並ぶ。
それぞれいい匂いを漂わせ、あったかい料理を前にして、何も文句はいえない。
半分ほど食べてから、箸を置くと、シンちゃんが首をかしげた。
「口に合わなかったのか?」
「ううん、そうじゃなくって。言おうかどうか迷ったんだけど」
「なんだよ、改まって。一体どうした?」
「あのね、週末、野上くんと取材にでかけることになった」
玄米ごはんを食べている途中でシンちゃんはわたしの言葉に急に咳き込む。
胸をどんどんと拳をつくって叩き、慌ててそばに置いてあったグラスに入ったお水を一気飲みした。
「は!? 何で! まさか、泊まりとかじゃねえだろうな!」
「泊まりだなんて。そんなのあるわけないじゃない。来月の特集の記事の取材。前々から野上くんから誘われて。で、今日になって野上くんから具体的な話が出たの」
シンちゃんは目をつりあげながら、炊き合わせの椎茸と人参を頬張っている。
「で、野上にそそのかされたのか」
「違うって。仕事を遂行するために必要かなって」
「何でよりによって野上なんだよ」
「どうしてシンちゃんが怒るの。上司でしょ。ただの同期だよ。それ以上の気持ちなんてないってこと、それぐらいわかってると思ったけど」
ふうん、と小さくつぶやいてお味噌汁を音を立ててすすっている。
「オレは野上と取材は反対だけどな」
シンちゃんは冷たい目つきのまま、自分のお皿に盛られた炊き合わせをかき込んだ。
それぞれいい匂いを漂わせ、あったかい料理を前にして、何も文句はいえない。
半分ほど食べてから、箸を置くと、シンちゃんが首をかしげた。
「口に合わなかったのか?」
「ううん、そうじゃなくって。言おうかどうか迷ったんだけど」
「なんだよ、改まって。一体どうした?」
「あのね、週末、野上くんと取材にでかけることになった」
玄米ごはんを食べている途中でシンちゃんはわたしの言葉に急に咳き込む。
胸をどんどんと拳をつくって叩き、慌ててそばに置いてあったグラスに入ったお水を一気飲みした。
「は!? 何で! まさか、泊まりとかじゃねえだろうな!」
「泊まりだなんて。そんなのあるわけないじゃない。来月の特集の記事の取材。前々から野上くんから誘われて。で、今日になって野上くんから具体的な話が出たの」
シンちゃんは目をつりあげながら、炊き合わせの椎茸と人参を頬張っている。
「で、野上にそそのかされたのか」
「違うって。仕事を遂行するために必要かなって」
「何でよりによって野上なんだよ」
「どうしてシンちゃんが怒るの。上司でしょ。ただの同期だよ。それ以上の気持ちなんてないってこと、それぐらいわかってると思ったけど」
ふうん、と小さくつぶやいてお味噌汁を音を立ててすすっている。
「オレは野上と取材は反対だけどな」
シンちゃんは冷たい目つきのまま、自分のお皿に盛られた炊き合わせをかき込んだ。

