『それって、コッペパン焼いてナポリタンロール作るための、可愛らしい夢だったかもしれないな?』
『主任…、それってナポリタン挟みたいだけじゃ…』
『あはは、今度ナポリタンロール一緒に作ってみようか?』
馬鹿にされて笑われるかと思っていたのに、自分の大好きなナポリタンに結びつけ、一緒に作ってみようかだなんて嬉しい言葉をくれた。
『パン屋さんにはなれませんでしたけど、今はインテリアの専門家になりたいです。知識増やしていって、設計もできたら…。まだまだ先の話ですよね』
『紗希ならできるよ。そうなったら、うちにはインテリアデザイナーいないから引っ張りだこだな? 俺がデザインした店舗に、紗希が設計したインテリアを提案する。ってのも悪くない。いつかそんな日が来たらいいな』
『楽しそう…。もっと、頑張ります』
『俺も頑張ろ』
お互いの夢の一部を語り合い、まだまだ一緒にいたいと思った日曜の夜、私は自分の部屋に素直に帰った。
『まだ、始まったばっかだから。ゆっくり、な?』
送ってもらった車の中で彼は『朝、一緒に出社しようか? 迎えに来るから』と、笑顔を向けられ頭を撫でられた。
同じように一緒にいたいと思ってくれているんだと、嬉しくなった。
始まりのこの二日間のことを思い出しては、のぼせ上がりそうな顔を枕に押しつけるものの、眠るのに苦労した日曜日の夜だった。



