時間は16時前。目と鼻の先、サワイクラフト大通店。打ち合わせはまだ始まっていないのがすぐに伺えた。
店舗の入り口のワゴンに並ぶ商品を手に取って、首を傾げる男二人の背中に声を掛ける。
「男二人で、手芸店って気持ち悪いですね?」
突然、こんなところで声を掛けられた男二人は肩を跳ねさせ、手にした商品をワゴンへさっと戻し振り向いた。
「…柏木、びびったー」
「来てくれたんだ?」
「…助けに来たわけじゃ、ありません」
こちらに体を向けた二人の驚く顔が並ぶ。私を困らせるのが得意な人は、目の前で困った顔を浮かべ眉を寄せた。平っちが動揺を隠し切れていない顔でに口を挟む。
「[追っかけ]まで連れてきてどうかしたの?」
「平さん、何度も言いますけど私は追っかけじゃなく、丹野ですっ!」
「いや、追っかけだし。工藤さん、これは柏木のストーカーですから」
「何だそれ?」
「…その話はあとにしてください。ニットカフェのヒヤリングが物足りなかったので、勉強のため連れてきただけです。彼女は私と違って真面目に服飾の授業取り組んでて、私より手芸のことは詳しいですから」
3人の間に入って行き、隣で不思議そうにする彼に向き直る。先程殴り書きをしたメモ帳の最後の見開き2ページを、当人にしかわからないように見せた。
彼の驚いて見開いた目が書き殴った文字を追う。読み終えて何とも微妙な表情を見せたその瞳を、私は訴えるようにじっと見つめた。
店舗の入り口のワゴンに並ぶ商品を手に取って、首を傾げる男二人の背中に声を掛ける。
「男二人で、手芸店って気持ち悪いですね?」
突然、こんなところで声を掛けられた男二人は肩を跳ねさせ、手にした商品をワゴンへさっと戻し振り向いた。
「…柏木、びびったー」
「来てくれたんだ?」
「…助けに来たわけじゃ、ありません」
こちらに体を向けた二人の驚く顔が並ぶ。私を困らせるのが得意な人は、目の前で困った顔を浮かべ眉を寄せた。平っちが動揺を隠し切れていない顔でに口を挟む。
「[追っかけ]まで連れてきてどうかしたの?」
「平さん、何度も言いますけど私は追っかけじゃなく、丹野ですっ!」
「いや、追っかけだし。工藤さん、これは柏木のストーカーですから」
「何だそれ?」
「…その話はあとにしてください。ニットカフェのヒヤリングが物足りなかったので、勉強のため連れてきただけです。彼女は私と違って真面目に服飾の授業取り組んでて、私より手芸のことは詳しいですから」
3人の間に入って行き、隣で不思議そうにする彼に向き直る。先程殴り書きをしたメモ帳の最後の見開き2ページを、当人にしかわからないように見せた。
彼の驚いて見開いた目が書き殴った文字を追う。読み終えて何とも微妙な表情を見せたその瞳を、私は訴えるようにじっと見つめた。



