日がさしてきた。

夏があけて

涼しい朝がやってきた。

ベッドから起きた俺はふいに隣をみた。

だけど

なにも 残ってなんかなかった。

「おはよ~」「起きて~」

あの声も温もりも

今は俺の傍には見当たらない。

増「ふは、当たり前か」

そう、俺には彼女がいた。

温かくて時に脆く崩れてしまいそうな

あいつを守ってやりたい

それから俺の恋が始まった気がする。

楽しくて 楽しくて 楽しくて。

でも もうあの日々は戻ってこない。